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みなさん、こんにちは。
今回はプロ野球選手になるのに甲子園に出場は必要か?についてお話ししたいと思います。
プロ野球のドラフト会議でその年の甲子園に出場した選手が指名されるケースがよくありますよね。
逆の言い方をすると甲子園に出なければ、プロに指名されるのは、難しいのでしょうか?
それでは様々なケースを見ていきましょう。
実力があれば甲子園出場は関係ない
まず甲子園に出なければ、プロに指名されるのは、難しいのか?
との質問に対して結論を申し上げると、そんなことはありません。
近年の代表的な例を挙げると、
大船渡高校からドラフト1位指名された佐々木朗希投手は甲子園の経験はありませんが、
4球団に指名されるほどの人気ぶりでした。
但し佐々木朗希投手の場合、163キロの豪速球という
プロでも希少価値の高い武器を持っていたことが理由ではありますが、
甲子園出場経験がなくてもこのような突出したセールスポイントがあれば、
プロの世界に進むことができるのです。
甲子園出場をした場合の付加価値
甲子園出場をした場合の付加価値として、
全国的な知名度が上がります。
甲子園の場合は、全試合全国中継されるので、
あまり野球を知らない人への知名度アップにつながります。
プロ野球は実力の世界でレベルの高い選手が活躍できるのですが、
知名度の高い選手は集客アップにつながるため、
その人気欲しさにドラフトで指名されるケースも出てきます。
過去に「大ちゃんフィーバー」で若い女性中心に人気のあった早稲田実の荒木大輔氏、
KKコンビで2度の全国優勝を果たしたPL学園の桑田真澄氏や清原和博氏、
甲子園春夏連覇を果たした横浜の松坂大輔氏、
「ハンカチ王子」として全国優勝を果たした斎藤佑樹氏。
それぞれ甲子園での活躍で注目されて、いずれもプロ野球へと進んでいます。
ではここからはその甲子園で活躍した選手がプロでどれだけ活躍してきたのか見てみましょう。
甲子園優勝投手の実績
甲子園も100年以上の歴史があるため過去20年の甲子園の成績と
プロ入り後の成績を見ていきましょう。
甲子園で活躍した打者もたくさんいますが、
ここではポイントを投手に絞ってご紹介していきます。
まず甲子園の優勝投手はどれだけプロ入りしているのでしょうか?
今回の定義としては近年の複数投手制を考慮して甲子園で登板した選手もカウントします。
各年度 甲子園優勝校
※()内は、甲子園で登板してプロ入りした選手です。
2002年 春 報徳学園(大谷智久) 夏 明徳義塾(なし)
2003年 春 広陵(西村健太朗) 夏 常総学院(なし)
2004年 春 済美(福井優也) 夏 駒大苫小牧(なし)
2005年 春 愛工大名電(十亀剣) 夏 駒大苫小牧(田中将大)
2006年 春 横浜(なし) 夏 早稲田実(斎藤佑樹)
2007年 春 常葉菊川(田中健二朗) 夏佐賀北(なし)
2008年 春 沖縄尚学(東浜巨) 夏 大阪桐蔭(なし)
2009年 春 清峰(今村猛) 夏 中京大中京(堂林翔太)
2010年 春 興南(島袋洋奨) 夏 興南(島袋洋奨)
2011年 春 東海大相模(なし) 夏 日大三(なし)
2012年 春 大阪桐蔭(藤浪晋太郎、澤田圭佑) 夏 大阪桐蔭(藤浪晋太郎、澤田圭佑)
2013年 春 浦和学院(小島和哉) 夏 前橋育英(高橋光成)
2014年 春 龍谷大平安(高橋奎二) 夏 大阪桐蔭(なし)
2015年 春 敦賀気比(平沼翔太) 夏 東海大相模(小笠原慎之介)
2016年 春 智弁学園(村上頌樹) 夏 作新学院(今井達也、入江大生)
2017年 春 大阪桐蔭(徳山壮磨、根尾昂、柿木蓮) 夏 花咲徳栄(清水達也)
2018年 春 大阪桐蔭(根尾昂、柿木蓮、横川凱) 夏 大阪桐蔭(根尾昂、柿木蓮、横川凱)
2019年 春 東邦(石川昂弥) 夏 履正社(なし)
2020年 ※新型コロナウイルスのため中止
2021年 春 東海大相模(石田隼都) 夏 智弁和歌山(なし)
過去20年で29人がプロ入りするという結果となりました。
2020年は新型コロナウイルスのため中止になったため
春夏合計38大会で約76%の確率でプロ入りするという非常に高い確率となっております。
こうしてみると甲子園の優勝はプロになる可能性を高めてくれると言っても過言ではないでしょう。
ではプロ入り後の成績でどれだけ活躍したのかを見てみましょう。
甲子園優勝投手のプロ入り後の成績
大谷智久
2020年引退 プロ通算 340試合登板 20勝 34敗 120ホールド
西村健太朗
2018年引退 プロ通算 470試合登板 39勝 34敗 77ホールド 81セーブ
最多セーブ王:1回(2013年)
福井優也
プロ通算 143試合登板 32勝 41敗 2011年8勝、2015年9勝
十亀剣
プロ通算 246試合登板 53勝 50敗 21ホールド 3セーブ
田中将大
プロ通算 NPB198試合登板 103勝 44敗 3セーブ
MLB174試合登板 78勝 46敗
合計372試合登板 181勝 90敗 3セーブ
最多勝利:2回(2011年、2013年)
最優秀防御率:2回(2011年、2013年)
最多奪三振:1回(2012年)
最高勝率:2回(2011年、2013年) ※2011年は最優秀投手として表彰
斎藤佑樹
2021年引退 プロ通算 89試合登板 15勝 26敗
田中健二朗
プロ通算 216試合登板 11勝 13敗 50ホールド 1セーブ
東浜巨
プロ通算 122試合登板 53勝29敗
最多勝利:1回(2017年)
今村猛
2021年引退 プロ通算 431試合登板 21勝 30敗 115ホールド 36セーブ
堂林翔太
※プロ入り後、野手に転向
プロ通算 738試合出場 打率.245 465安打 45本塁打 200打点
島袋洋奨
2019年引退 プロ通算 2試合登板
藤浪晋太郎
プロ通算 173試合登板 54勝 49敗 11ホールド
最多奪三振:1回(2015年)
澤田圭佑
プロ通算 126試合登板 7勝 6敗 31ホールド
小島和哉
プロ通算 54試合登板 20勝 17敗
高橋光成
プロ通算 108試合登板 43勝 41敗
高橋奎二
プロ通算 47試合登板 10勝 11敗
平沼翔太
※プロ入り後、野手に転向
プロ通算 177試合出場 打率.221 94安打 1本塁打 25打点
小笠原慎之介
プロ通算 90試合登板 24勝 34敗
村上頌樹
プロ通算 2試合登板 1敗
今井達也
プロ通算 82試合登板 23勝 26敗
入江大生
プロ通算 2試合登板 1敗
徳山壮磨
2022年入団 登板なし
根尾昂
※プロ入り後、野手に転向
プロ通算 83試合出場 打率.165 32安打 1本塁打 16打点
柿木蓮
1軍登板なし
横川凱
プロ通算 4試合登板 1敗
石川昂弥
※プロ入り後、野手に転向
石田隼都
2022年入団 登板なし
ここまででプロ入りしている選手は確かに多いですが
タイトルを獲得したり、名球会入りした選手となるとかなり数が限られてしまいます。
もちろん、まだ入団して間もない選手もいるため今後の活躍に期待したいところですが、
甲子園=プロでの活躍とは限らないということが
この結果からも見て取れます。
まとめ
では今回のまとめです。
・実力があれば甲子園出場は関係ない
→突出した能力があればプロへ進むことは可能
・甲子園出場をした場合の付加価値
→甲子園での大会は全国中継されるため知名度が上がるため、その人気の欲しさにプロに指名されるケースがある
・甲子園優勝投手の実績
→甲子園で優勝した場合、プロになる可能性を高めてくれる
→しかし大きく活躍する確率は現状、高くはない
実力があればプロへ進むのに甲子園出場という実績は必要ありませんが、
甲子園に出ることによって付加価値がつくことも確かです。
次回以降で甲子園に出場することのメリット、デメリットを見ていきましょう。
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